現在、24時間の出来高ランキングで3番目のボリュームがあるイーサリアムクラシック(ETC)。
本家イーサリアムの3倍のボリュームとなっており、注目度の高いコインとなっています。
※https://coinmarketcap.com/ja/
2017年には価格が大きく高騰した事でも話題となりましたが、今後イーサリアムクラシック(ETC)はどうなっていくのでしょうか。
こちらのページではイーサリアムクラシック(ETC)の今後の動向やおすすめの取引所、その他イーサリアムクラシック(ETC)に関する情報をまとめて行きたいと思います。
目次
イーサリアムクラシック(ETC)とは
イーサリアムクラシック(ETC)は、イーサリアムのハードフォークによってイーサリアムから分裂して誕生した仮想通貨です。
このハードフォークが行われた理由は、後ほどご紹介する「THE DAO事件」という出来事がきっかけとなっています。
イーサリアムから分裂してできてイーサリアムクラシック(ETC)ですが、基本的な機能はイーサリアムに似ています。
例えばスマートコントラクトです。
このスマートコントラクトというのは、取引を行ったと同時にブロックチェーンへ取引内容だけではなく契約内容も同時に書き込むことができます。
そうする事でどうなるかというと、事前に決められた契約内容の条件を満たした場合のみ、契約が実行されるという「自動化」が行えます。
概要
イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアムと同様に、現段階では発行上限枚数が決められていませんでした。
しかし、その後のハードフォークで2億1000万ETC~2億3000万ETCが上限と設定されました。
特徴
先程も解説しましたが、イーサリアムクラシック(ETC)はスマートコントラクト技術が利用できます。
これにより契約の自動化が行えます。
そしてもう一つイーサリアムクラシック(ETC)の大きな特徴として、非中央集権型で管理されているという点があります。
もともとの通貨であるイーサリアムはイーサリアム財団という非営利団体が管理していました。
しかし、ハードフォークで誕生したイーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアムと違い管理団体は存在していません。
THE DAO事件
THE DAO事件は2016年6月に起きた事件で、ハッキングにより約50億円以上のイーサリアムが盗まれたというものです。
なぜ「DAO事件」と呼ばれているかですが、このハッキング被害の原因となったのは「THE DAO」というプロジェクトがイーサリアムのプラットフォームを利用しており、その際にTHE DAOのプログラムの脆弱性をハッカーに狙われて起こった事件だからです。
つまり、盗まれたのはイーサリアムですが原因はTHE DAOにあり、決してイーサリアムのシステムやセキュリティに問題があったという事ではありません。
ちなみにこの「THE DAO事件」のその後ですが、イーサリアム財団はイーサリアムのブロックチェーンをハッキング被害が起こる前の状態に戻す仕様変更、つまりハードフォークを行う事を決断しました。
ハードフォークが行われブロックチェーンが書き換えられたことにより、ハッキングで盗まれた約50億円分のイーサリアムは使用不能となりました。
しかし、この対応方法については賛否両論あり、納得がいかないと訴える利用者も多く存在していました。
そこで、この運営側の対応に反対する利用者達がハードフォーク前の旧イーサリアムを利用できるようにと開発したのがイーサリアムクラシック(ETC)なのです。
イーサリアム(ETH)との違い
方向性
イーサリアムは、分散型アプリケーション用のプラットフォームとして利用されます。
一方イーサリアムクラシック(ETC)はというと、IoTプラットフォームを目指しています。
IoTとは「モノのインターネット」とも呼ばれており、家電などの様々なものをインターネットに接続する事で、スマホなどから操作を可能にするという仕組みです。
ペットの見守りカメラやLED電球、ロボット掃除機など私達の生活に身近なものも、すでにIoTに対応している製品がどんどん開発されています。
よって、今後イーサリアムクラシック(ETC)も活用されるシーンが増えてくるのではと期待されているのです。
発行上限と減少期
イーサリアムは通貨の発行上限が決められていません。
よって減少期も設定がない状態です。
しかしイーサリアムクラシックには発行上限があり、減少期もあるのです。
このようにイーサリアムクラシックが発行上限枚数と減少期を定めた理由は、制限を設けることで通貨の価値を高める事や安全性の確保を掲げています。
運営体制
こちらも先ほど触れましたが、イーサリアムはイーサリアム財団が管理をしています。
そしてイーサリアムクラシックは中央管理者が不在です。
そもそも仮想通貨はイーサリアムクラシックのように中央管理から脱却したシステムを目指す為にブロックチェーン技術を利用していたので、そういった意味ではイーサリアムクラシックの方がより本来の仮想通貨に近いイメージです。
開発
イーサリアムがクラシックと分裂した後、イーサリアムの開発者は当然そのままイーサリアムの開発に当たっています。
それに対してイーサリアムクラシックの開発はというと、ハードフォーク前のイーサリアムを利用していたユーザーが行っています。
正直なところ、同じものを運営管理している場合はもともと管理していた開発陣の方が有利ですし優れていると言えます。
そこでイーサリアムクラシックが取ったのは、イーサリアムとは方向性を変えるという決断です。
この時点で、イーサリアムクラシックはIoT分野へシフトしていったのです。
ハードフォークによる影響は?
イーサリアムクラシック(ETC)において過去に実行されたハードフォークが、価格やそのほかどのような影響を与えたのか見てみましょう。
2017年12月12日
12月12日のハードフォークの内容は以下となります。
[aside type=”boader”] ・発行上限枚数なしから最大2億1000万~2億3000万に設定変更。
・マイニング報酬を20%カット。[/aside]
このハードフォークで発行上限が定められた為か、価格が何度か上昇しました。
2018年3月5日
3月5日のハードフォークの内容は以下となります。
・新通貨Callist(カリスト)のリリース[/aside]
Callist(カリスト)は、イーサリアムクラシック保有者に対しETCと同数が付与されました。
Callist(カリスト)は、イーサリアムプロトコルを基盤とした独自のブロックチェーンであり、スマートコントラクトをベースにした実験プロトコルだという情報があります。
ただ、あまり詳しい情報がないというのが現状です。
まあ持っていて損をするという事はないので、受け取った方は今後いずれかの取引所での取り扱いが開始されるまで保有していてもよいのではないでしょうか。
2018年5月30日
5月30日のハードフォークの内容は以下となります。
・ディフィカルティボムの除去[/aside]
ディフィカルティボムとは、マイニングを行う際の難易度の調整機能で、ディフィカルティボムを除去しないままにしておくと、いずれマイニングができなくなる為に今回実行されました。
このハードフォークではディフィカルティボムの除去が目的だった為、新たなコインの発行などは行われていません。
2018年7月13日
7月13日のハードフォークの内容は以下となります。
・Etehreum Emerald(イーサリアムエメラルド)の発行[/aside]
前回のハードフォークでは新規通貨の発行がなかったのですが、7/13にはEtehreum Emerald(イーサリアムエメラルド)という新たなコインの発行がされます。
ただ、Etehreum Emerald(イーサリアムエメラルド)についてはあまり詳しい情報がなく、上場に関する情報も今のところつかめていません。
イーサリアムクラシック(ETC)が高騰した理由
香港サミット
2017年11月に香港で「ETCサミット」が開催されました。
このサミットでは、イーサリアムクラシックの今後に関する議論が行われました。
この「ETCサミット」への期待というか盛り上がりというか、そういった雰囲気で11月に入ってからETCの価格は徐々に上がっていき、最終的には約2倍ほどまで上昇しました。
ハードフォーク
2017年12月のハードフォークでは、それまで設定されていなかった発行上限の設定や、マイニング報酬のカットなどがありました。
発行上限が設定されたことによる希少性の高まりからか、このタイミングでもETCの価格は高騰しました。
さらに2018年3月のハードフォークの際も、価格が上昇しました。
ここでは新たな通貨であるCallisto(カリスト)の配布があった事が一つの要因と考えられます。
イーサリアムクラシック(ETC)におすすめのウォレット
TREZOR
TREZORはハードウォレットです。
ハードウォレットは、保有しているコインを物理的にネットから切り離して保管しますので、ハッキング被害の心配がいりません。
また、TREZORはパソコン以外にもAndroid端末と接続して使用する事ができます。
Litecoin
Dash
Zcash
Bitcoin Cash
Bitcoin Gold
Ethereum(+すべてのERC-20トークン)
Ethereum Classic
Expanse
UBIQ
NEM
Namecoin
Dogecoin
Bitcoin Testnet
イーサリアムクラシック(ETC)が購入できるおすすめ取引所
Binance
中国の取引所Binanceは、海外取引所最大手です。
日本語対応していることや、取扱通貨の種類が多いことから非常に人気があります。
bitFlyer
国内大手取引所のbitFlyerもイーサリアムクラシックの取引が可能です。
資本金が非常に多い取引所なので倒産などのリスクが低く安心して利用できる取引所です。
※現在bitFlyerは新規登録受付を停止しています。
DMM Bitcoin
DMM BitcoinはあのDMMグループが運営する取引所です。
DMMはすでにDMM FXとして金融系のサービスの取り扱いもある事や、母体が大手企業グループなので信頼できるサービスとして利用者も増えてきています。
まとめ
イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアムのハッキング事件がきっかけで、ハードフォークされて誕生した仮想通貨です。
もともとのイーサリアムとは違った方向性でその価値を高めており、今後に期待ができるプロジェクトと言えます。
最近はイーサリアムよりも取引が多くなることもあり、市場の注目度も高まっていますので、今後の動きからは目が離せない銘柄の一つと言えるでしょう。
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設立 | 2012年8月28日 |
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2021年にはモバイルアプリダウンロード数「410万」を突破しており、登録者数はグングン上昇しています。 他の取引所と比較しても、ここまでたくさんの通貨を取り扱っているのは、Coincheckのみ。 最近でも、取引所へのハッキングはしばしば見受けられていますので、運営元がしっかりしている取引所を選ぶのは非常に重要です。 もともと金融業を営んでいる「マネックスグループ」がバックについているので、Coincheck(コインチェック)は他の取引所と比較した場合でも、安全性が高いと言えるでしょう!
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